A-TEC
整備士という職人たち

高速有鉛 2010年10月号 Vol.17 掲載されました。 



 
      トヨタ救急車 1970年式 FS55V 
  
   50系クラウンのデザイン          ルーフには台形のプレスライン
    
  トヨタ1600GT用サイドインテーク      4つの砲弾型ハウジングに赤灯
「トミカの救急車」と言えば、知らない人はいない。
なぜなら72年から92年までトミカの40番として発売されていたロングセラーだからだ。長らく絶版にならなかったのは、売れ行きが衰えなかったからだろう。だが、いくら救急車が玩具の定番であるとはいえ、80年代に入ると、多くの子供にとって見たことのない存在のはずだ。私が小学生の頃、同級生がすべり台から転落して血まみれになったところへ到着したのが、ピッカピカの新幹線ハイエース型トヨタ救急車だった。電車の戸袋窓のような細長い窓に感激して、サイレンを鳴らして走り去る姿に大興奮。ふと、次の瞬間に、クラウンの救急車はどうなったのか心配になった。次の日、自転車で消防署へと見に行くと、TXDの隣にはピカピカの新幹線が休んでいて、もうクラウンの姿はなかった。たしか昭和54年のことである。それ以来、カメラを持って消防署めぐりをしても、ピッカピカのE23を撮影して帰ることになるのがオチだった・・

もう2度と見ることは出来ない…そう思っていた。

だが、熱心な愛好家の手によってFS55Vが保存されていた。日本は狭いようで広い、どこかに現存しているに違いない。

 ついに数年前、現存しているという情報が寄せられた。「自分の卒業した自動車大学校にあった」と言うのだ。一度でいいから見てみたい。ついに点と点だった情報が線となって結びつき、今回の撮影が実現した。   
                             高速有鉛  2010年10月号 抜粋

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